パーソナルジムの開業において必要なものは「コンセプト」「トレーナー」など9点ありますが、特に重視すべきは「マシン選び」です。しかし、もちろん開業にかかる資金も大切なポイント。資金を十分準備できないと、開業できないリスクがあります。ここでは、ジム開業に必要な資金について詳しく解説しています。
パーソナルジムを開業するにあたって、まずは開業資金がどのくらい必要なのかを考える人は多いでしょう。ジムの開業は、さまざまな場面で費用が発生することが特徴です。物件費からマシン費まで多くの費用がかかるため、資金は非常に重要だと言えるでしょう。
ジムの開業において、まず発生する費用は物件取得費です。物件取得費は、平均で家賃の半年分だと考えてよいでしょう。家賃20万円の物件なら、120万円かかるということです。数値はあくまでも目安であり、物件の状態や立地によっても変わってきます。人が多く行き交うエリアであれば、やはり家賃は高くなる傾向にあります。しかし、同じ物件でも元々使われていた居抜き物件であれば、物件取得費や月々の家賃を安く抑えることが可能。居抜き物件の場合は、「集客できる立地であるか」「ジムとして利用できるか」などの点に注意することが必要です。
物件が決まると、次は内装費が発生します。内装費は、壁や床のクロス貼りなどの内装工事費、家具・建具工事費などといったもの。内装費を安く抑えるためには、やはり居抜き物件を選ぶのがおすすめです。前にスポーツクラブやジムを運営していた物件ならば、設備や内装がそのまま使用できる可能性が高いため、簡単な修理費で済む場合が多いです。ジムの居抜き物件がなかなか見つからない場合は、設備や内装がそのまま使用できる物件を探すと良いでしょう。大幅に内装費を抑えられます。
マシンなどの設備資金も必要です。ジムの開業は、もちろんマシンやマットなどがないと始まりません。マシンは種類や台数、メーカーや販売会社によって値段は大きく異なりますが、相場は50〜150万円ほど※(業務用マシンの場合)です。ただし、パーソナルジムといってもあまりにも安価なマシンは避けた方が無難でしょう。ある程度の重量感と安定感がないと、転倒し、利用者がケガをしてしまうリスクがあります。またそうなってしまうと、ジムの信頼や評判も失いかねません。やはりマシンはよく考えて選びたいところ。多くのメーカーや販売会社がありますので、いろいろと比較して決めると良いでしょう。
パーソナルジムは大型のフィットネスジムに比べると開業資金を安くすることができます。それでも、資金は重要です。必要な資金を確保できないうちに開業するのは無謀と言えます。そこで考えたいのは、資金の調達方法です。ここでは、パーソナルジムの開業資金を調達する方法を紹介しますので、参考にしてください。
開業資金の調達方法で、最初の選択肢となるのが自己資金、つまり貯金です。個人運営で立ち上げるパーソナルジムであれば、自分の個人資産を活用することが基本となります。自己資金を活用すれば、ローン額を少なくすることができるため、返済や利子負担を抑え、余裕のある運営ができます。
ただし、貯金をすべて開業資金に使ってしまうような極端なことをすると、貯金がなくなりいざというときのリスクが高まってしまいます。適切な自己資金の額を見極めて、他の方法との併用も検討しましょう。
自己資金以外で一般的な資金調達方法は、融資です。銀行などの金融機関から貸し付けを受けます。
融資を受ける際には、事業計画や返済計画、担保の提供などを求められるのが一般的です。金利や返済期間など、条件もあります。金融機関によって条件が異なるため、事前に比較検討しましょう。
金融機関は、返済の見込みがある場合しか融資しません。しっかりした事業計画を立てることで返済能力を証明することも重要です。無理な借り入れは厳禁。ジムの運営をしながら返済していく資金の流れをイメージして、無理のない資金計画を立ててください。
資金調達には、補助金を活用できることがあります。補助金とは、国や地方自治体、産業団体などが経済活動を促進するために事業者に提供する経済的支援です。返済不要であることがポイント。開業資金の負担を大きく軽減できる可能性があります。
たとえば、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は、中小規模の事業者向けの補助金で、革新的サービス開発や生産プロセス等の改善を行うための設備投資を支援してくれる補助金です。
補助金は時期によって申し込めるものが異なるので、情報をチェックしましょう。
クラウドファンディングとは、インターネット上のプラットフォームで個人からの寄付や投資を受けられる仕組みです。一人ひとりから受け取れる金額は少額ですが、集まることで大きな資金となります。ただし、必ず資金が集まるとは限りません。共感を得られる開業計画や魅力的なリターンを提供することが求められます。
クラウドファンディングはプラットフォームがあるので募集をかけること自体は簡単です。しかし、募集を掲載しただけで資金が集まるわけではありません。成功には広告やPR活動が重要です。計画的にネットワークを構築してからクラウドファンディングにチャレンジすると、成功率が高まります。
資金面については、どのようなマシンを導入するかによっても変わってきます。マシンには特に力を入れたいところ。余裕を持った資金計画を立てておきましょう。次のページでは、スミスマシンのおすすめメーカーや販売会社について詳しく紹介しています。ぜひチェックして、利用者のニーズに合ったジムを開きましょう。
パーソナルジム開業で
重要視するポイント別
導入におすすめの
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また、国内のスミスマシンのメーカー・販売会社について、おすすめの会社を一覧にまとめました。ぜひこちらも確認ください。
パーソナルジムの開業にあたり、機能や予算、アフターサポートなど、導入するマシンに求めたい要素はたくさんあるでしょう。
ここでは、パーソナルジム開業をする経営者のニーズに応えるおすすめの複合型マシン、特にスミスマシンのメーカーを3社取り上げています。
それぞれの特徴を紹介し、理想のジムの開業を応援します!