パーソナルジム開業では、コンセプトがはっきりしないがために失敗したケースもよくある話です。ここでは、コンセプト設定に失敗した理由や事例、解決方法についてまとめています。
コンセプトをはっきりできないパーソナルジムの多くは、ターゲットを絞らず、多くの人に利用してもらいたいとの考えがあります。
ターゲットを絞るということは、ターゲット以外の人への訴求は弱まります。つまり、ターゲット以外の人の利用は期待できなくなります。その点を恐れ、はっきりとしたコンセプトを打ち出すのではなく、曖昧なまま、あるいはいろいろと掲げ過ぎてコンセプトが曖昧になってしまうケースも多いです。
しかし、これでは明確な目的のある利用者からは「よく分からないパーソナルジム」だと思われて敬遠されてしまいます。
当初はしっかりとしたコンセプトを掲げてパーソナルジムを開業したものの、思うように利用者を獲得できないことから路線変更し、結果的にコンセプトが曖昧になってしまうパーソナルジムもあります。
上級者向けがダメなので初心者にも手を伸ばしたり、逆に初心者向けだったものの上級者にも訴求を始めたりなど、路線変更・拡大によってコンセプトが曖昧になってしまうのです。
パーソナルジムを開業する際、「こういう雰囲気のジムにしたい」といった理想像を強く描く人は少なくありません。ただし、その理想が市場のニーズや地域性、年齢層といった現実的な条件と合致していなければ、想いはあっても顧客に響かないコンセプトになりがちです。理想と現実のすり合わせが不可欠です。
同じ商圏にジムの数が増えるほど、「自分のジムにしかない価値」を見つける力が問われるもの。たとえば、子育て世代の女性に特化したり、アスリート向けに徹底的な測定を取り入れたりなど、競合との差別化となる明確な方向性が求められます。「誰でも歓迎します」という方針では、結局「どこにでもあるジム」と認識されてしまう恐れもあるでしょう。
コンセプトの設計以前に、まずは設備や器具、内装を整えるという流れがよく見られます。もちろん、形を整えることは重要ですが、それだけで継続的な集客につながりません。「誰に、どんな価値を届けるのか」という設計思想、そして的確なマーケティング分析の発想がなければ、顧客に選ばれる理由が生まれにくいと考えましょう。
他のジムとの差別化を意識しすぎた結果、逆に「どんな人にも対応できます」という万能型のジムに落ち着くケースもあります。しかし、専門性のない幅広さは、顧客にとって「選ぶ決め手のないジム」に見えてしまいがち。絞る勇気を持つことが、長期的にはブランド力を高める一手となります。
コンセプトは思いつきではなく、論理と構造の積み重ねで形作るものです。「自分に何ができるか」「どんな人の悩みに応えたいのか」など、本質的な問いを立て、そこに具体的な戦略を接続することが欠かせません。設計段階での検討が甘いと、集客後の運営フェーズで迷いが生じやすくなります。
パーソナルジムの成否は明確なコンセプト設計にかかっています。「誰に、何を、どう届けるか」が定まっていなければ、見込み客に「自分はこのジムで変われそう」と思ってもらえないでしょう。コンセプトが不明瞭であれば、集客や価格、サービス内容のすべてが不安定になり、結果として経営の軸を見失うリスクが高まります。開業を急ぎたい気持ちは理解できますが、形を整えるより先に、まずは設計段階での練り込みが肝心であると心得ましょう。
元々は「理学療法士が運動指導をするパーソナルトレーニングジム」として打ち出していましたが、フリーペーパーに掲載してからはダイエット目的での利用者が増えました。結果、自分たちの強みが生かせなかったり、当店でなくても良いというスタンスのお客が増えてしまいました。
コンセプトがはっきりしないパーソナルジムは利用者をも迷わせてしまいます。
そのため、コンセプトは明確に打ち出しましょう。また、売上が乏しいとしても安易にコンセプトは変更すべきではありません。なぜなら、コンセプトを変更することで、それまでの利用者の流出を招くことにもなりかねません。
なかなか利用者を獲得できないのであれば、コンセプトを変えるのではなく集客方法を見直してみましょう。
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