パーソナルジム開業で失敗する理由として、資金繰りがうまくいかない点も挙げられます。ここでは、資金繰りに失敗した理由や事例、解決方法についてまとめています。
単純な理屈ですが、パーソナルジム開業は利用者の数で収益が決まります。利用者を集めることができず、利用者に指導する時間が少なければ売上が減り、資金繰りが悪化します。また、売上が減少すると何かをしなければという焦りから、打開策としてこれまでにないコストをかけて策を講じるケースも多いのですが、これによってさらに資金繰りを悪化させてしまうケースもあります。
パーソナルジムの業態は月額制もあれば、利用回数に応じた料金設定、夜間のみ営業など、さまざまです。これらはそのジムに通う客層や収益性を考慮したうえで設定する必要がありますが、このバランスが悪いと、いくら利用者がいても資金繰りは悪化してしまいます。
例えば、多くの人に利用してもらいたいからと料金を低く設定したとします。しかし、家賃や光熱費などのランニングコストはかかる一方で、結果、収支バランスが取れなくなり、資金繰りが悪化するケースがあります。
開業時には物件取得費、内装費、トレーニング機器の購入費用など、多額の初期費用が必要となります。物件取得費は家賃の数ヶ月分が一度に必要であり、内装費や設備費も物件の状態や規模によって大きく変動します。そのため、開業資金は最低でも数百万円、場合によっては1,000万円を超えることもあります。初期費用を過小評価して、十分な運転資金を確保できないケースが多いです。
また、初期投資を回収する前に運転資金が不足しやすく、集客が計画通りにいかなかった場合、すぐに資金繰りが悪化します。過剰な設備投資や豪華な内装を選択すると、さらに資金負担が増大し、経営を圧迫するリスクが高まります。
ジムの立地が住宅地やオフィス街から離れていると、周辺に潜在顧客が少なく集客が難しくなります。逆に、繁華街など家賃が高い場所を選ぶと固定費が膨らみ、収益を圧迫します。また、ターゲット層の生活動線から外れた場所では、どんなに設備やサービスが良くても通ってもらえません。
立地が悪いとジムの存在自体が認知されにくく、契約に至らないケースも多発します。地価の安さを優先して人通りの少ない場所を選んだり、逆に家賃の高い一等地を選んだりといった立地選定のミスが資金繰り悪化を招く原因です。
近年、パーソナルジムは急増しており、顧客は多くの選択肢の中からジムを選ぶ時代です。そのため、他店との差別化ができていないと、顧客に選ばれず集客が伸び悩みます。単に価格を下げるだけでは、価格競争に巻き込まれ利益率が低下しかねません。
ターゲットとなる顧客層やニーズを明確にせず、誰にでも当てはまる一般的なサービスを提供していると、独自性が伝わらず、リピーターの獲得も難しくなります。サービス設計が不十分なままでは、顧客満足度が上がらず、口コミや紹介による集客も期待できません。差別化・サービス設計の不備は、資金繰り悪化の大きな要因となります。
開業後1~2年は赤字が続くケースが多いにもかかわらず、その期間を乗り切るための十分な資金計画を立てずに開業してしまう例が目立ちます。初期投資やランニングコストを正確に見積もらず、楽観的な売上予測に頼ると、集客が想定より伸びなかった際に早期の資金ショートに直結します。
実際には、最低でも数ヶ月分の運転資金を確保しておく必要があり、資金調達の方法や収支計画を具体的に策定することが不可欠です。計画の甘さが経営の継続を危うくし、資金繰り悪化の大きな要因となっています。
価格設定を大幅に間違えてしまったことで集客があり、予約で満杯の時があったものの思うような利益を得ることができませんでした。むしろこなせばこなすほど疲弊する、負の連鎖のような状態となってしまいました。
毎月赤字だったのでリニューアルをと思いました。内装からトレーニング器具までオシャレで綺麗なものにしたのですが、結果はお客さんが増えるどころか減ってしまいました。お客さんが増えないので当然ですがお金を回収できず、利益が出ない状況となってしまいました。ある程度の資金繰り予定表くらいは作っておくべきだったなって思っています。
埼玉から新潟県見附市という人口4万人の地方都市に「ノリと勢い」でジムを開業しました。空き家のガレージを改装し、固定費を抑える工夫はしたものの、立地はメイン道路から外れた行き止まりの先で、視認性も認知度も極めて低い場所でした。そのため集客はほぼできず、月10万円程度の売上で赤字が続きました。加えて、関東のモデルをそのまま地方に持ち込んだため、価格設定が地域ニーズと合わず、値下げしても売上は減少。さらに、トレーナーの固定報酬契約や集客の役割分担の不明確さも経営を圧迫し、結果的に事業継続が困難となりました。
資金繰りの問題を解消するためには、事前のシミュレーションが大切です。具体的な黒字の金額を把握し、そのためには何人の利用者を獲得すればよいのか。想定利用者に基づいて価格を設定したり、資金繰り予定表を作成したりなどして、現状を把握し、常に何をすべきなのかを考えることも大切です。
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