今回は、パーソナルジムの開業・運営に役立つ補助金の活用について、考えられるメリットや補助金の種類を紹介します。
補助金を活用することで、自己資金を有効に活用したり開業後の運転資金に回したりできます。パーソナルジムの開業には、マシンなどの設備や内外装費、備品やその他の諸経費がかかります。
開業後の運転資金も考慮する必要があり、100%自己資金で経営するためには、まとまった額を用意しなければなりません。初期費用だけでも数百万円に上ることもあり、全てを自己資金で賄うのは大きな負担です。
補助金は原則的に返済の義務がないお金です(ルールに違反している場合は返還の必要あり)。そのため、受給後はそのまま事業資金として使用できます。
パーソナルジムの開業、経営には想定外のお金がかかることもあります。想像以上にお金がかかることで開業を諦めるケースもみられるため、補助金を上手に活用しましょう。
国や自治体などが事業として行っている補助金・助成金は、その用途が明確に定められているものが多くあります。申請時に定められた用途以外に補助金を利用した場合や、補助金受領時に満たしていた要件を満たさなくなった場合などにおいては補助金の返還をしなければならないこともありますが、パーソナルジムの開業時に使える補助金に関しては広告宣伝費や内装・外装工事、設備・機器の導入、ホームページ制作、予約管理システムの開発など幅広い用途に充てることが可能です。
パーソナルジムの開業に際しては経営資源であるヒトだけではなく、必要な機能を有する機器・マシンを導入することも大切です。自己資金ではなかなか高額なマシンを購入することが出来ない場合においても、補助金を利用することで購入できるようになるかもしれません。高性能なマシンやハイテクな測定機器を購入することができると、利用する顧客に対して満足度の高いトレーニング環境を提供することが可能になります。
地域行政や商工会議所では空き店舗の解消や地域活性化を目的とし、地域の商店街にある空き店舗で開業する人に向けた「チャレンジショップ制度」という事業も展開しています。これは地域によって内容は異なりますが、物件賃料を抑えることができる点が魅力となっています。賃料は人件費の次に重たくのしかかってくる固定費ですので、できるだけ抑えることができると損益分岐点売上高を大きく抑えることができるため、安定経営に繋がります。
パーソナルジムで利用できる補助金や助成金はさまざまな使い道があると紹介しましたが、うまく活用できると顧客満足度の向上も実現することが可能です。高性能なマシンや測定機器の購入はもちろんですが、その他設備投資やトイレなど共用設備の整備、スタッフ教育によるサービス向上など、さまざまな施策を講じることが可能になります。中にはコンサルタントへ支払う報酬に充てられる補助金もありますので、自分たちで考えられない場合には専門家に依頼するというのも選択肢の一つです。
パーソナルジムではほかのジムとどのように差別化するかも重要なポイントの一つになります。一つの具体例として「栄養指導サービス」があり、トレーニングだけでなく栄養指導も行うことができればよりボディメイクに役立ちます。補助金を利用することで栄養管理に関するソリューションを導入したり栄養士を雇用するなどして、他のジムとの差別化を図ることができるようになります。
事業再構築補助金は、ポストコロナ時代の社会変化に対応する中小企業の事業や取り組みを支援するための補助金です。事業を再構築するための、事業転換・業種転換・業態転換・新分野展開といったさまざまな挑戦を支援します。
応募する際は、事前確認を受けたうえで必要書類を提出(電子申請)し、採択されると交付申請が行えます。事業を実施し、「実績報告書」を作成・提出し補助金額が確定すると請求が行えます。
小規模事業者持続化補助金は、インボイス制度の導入や働き方改革といった制度変更にともない、小規模事業者の販路開拓などの取り組みを支援する補助金です。
経営計画書・補助事業計画書を作成し、申請書類を事務局に送付して採択の決定を受け、事業を実施します。「実績報告書」の提出をもって補助金の額が確定し、請求・交付となります。
※2024年度の公募は第16回まで終了し、次回の実施については未定です。詳しくは全国商工会連合会の公式サイトをご確認ください。
中小企業庁は、産業競争力強化法に基づく創業・ベンチャー支援として「創業支援等事業計画」を策定しています。令和6年6月25日時点で1,347件(1,506市区町村)が認定されました。創業支援等事業計画は、認定を受けた市区町村が行う事業です。
対象に選ばれると、法人登記時の登録免許税の軽減や小規模事業者持続化補助金の「創業枠」として、通常枠の50万円から200万円に増額した補助金が利用できます。
パーソナルジムの開業には、事業再構築や創業を支援する補助金が活用できます。自己資金で賄えるか不安な方や、経営や開業後の運転資金に不安がある方は、創業サポートや商工会議所の窓口などに相談し、補助金の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
当サイトでは、パーソナルジムの開業に必要なものや失敗しないコツを紹介しています。スミスマシンの種類やレイアウトなどについても紹介していますので、ぜひ開業前の参考にしてください。
パーソナルジムの開業にあたり、機能や予算、アフターサポートなど、導入するマシンに求めたい要素はたくさんあるでしょう。
ここでは、パーソナルジム開業をする経営者のニーズに応えるおすすめの複合型マシン、特にスミスマシンのメーカーを3社取り上げています。
それぞれの特徴を紹介し、理想のジムの開業を応援します!